10年

そうか、あれからもう10年も経つのか〜。
10年前の今日は大学の学科のレポート提出日で、レポートを提出して研究室に寄ったら助手や同級生がテレビにくぎ付けになっていて、そこで初めて阪神で大きな地震があったのを知った。
ということは、おうむの事件からも10年なわけ。
あの日は卒業式の日で、講堂から出てくるとその辺から聞こえてくる「100人だって」「500人らしい」と次々に増えていく何かの人数。
「何の人数?」と不思議に思いながら研究室に寄ったら、また助手や同級生がテレビにくぎ付けになっていて事件を知った。
卒業式の後の謝恩会が都庁の近くのホテルで行われたのだけど「次は都庁がやられるらしい!」というデマが校内に流れ、大騒ぎしていたのも10年前。
その頃わたしは幼稚園で絵画教室の先生バイトをしていた。
事件の後、幼稚園生の中で「魔法使いサリんちゃんゴッコ」が流行った。
絵の具で作った色水をビニール袋に入れて床に放置、大騒ぎする園児達。
すると魔法使いさりんちゃんがやってきて呪文を唱える。
「メチルホスホンサン、モノイソプロピル〜♪」
あんまりえげつないゴッコ遊びだったので「やめなさい」と怒ったわたし。
「なんで!」と食いつく園児達。「なんで?」って…。
あいつらももうそろそろ高校受験か〜?
10年ってスゴイな…