耳鼻咽喉科で

朝になっていよいよご飯がノドを通らず、何も食べない。
耳鼻咽喉科を受診。
扁桃腺が腫れ上がっているとのこと。
「おかあさん、これは痛いよ」と先生。
3日間くらいは食べられるもの何でもよいから冷たくてのど越しのよいものを少量ずつ一日5〜6回に分けて与えること。
脱水症状を防ぐためにも水分はまめに与えること。
その際、白湯やお茶よりもカロリーのある砂糖水や子供用ポカリを与えること。
わたし「先生、母乳は?」
先生「母乳なら栄養もあるしポカリよりも尚良いですね」
まだ母乳が出ていて良かった。


休み明けなど混雑が予想されるときに来ている臨時の女の先生の診察だったが、アレルギー持ちのけいけいが食べられそうな冷たくてつるんとしたものを一緒に考えてくれた。
ここの耳鼻科は院長先生共にとても優しくて診察も丁寧だ。
耳鼻科は子ども率が高いが、ここもそうで、待合室は半分小児科のような状態。


診察もそろそろ終りかと思っていたら、突然待合室からおばさんが飛び込んできた。
腕にはけいけいくらいの歳の男の子を抱いていたが、白目をむいてぐったりして意識が無い。
おばさんは年格好からすると男の子の祖母であろうか、男の子の名前を叫んで半狂乱だ。
院長と臨時の先生は飛んでいって、男の子をベッドに寝かし、あっという間にズボンを脱がせてオムツをゆるめて気道の確保。
院長が「酸素!」と叫んで看護師が走っていって、診察室は騒然。
すると間もなく男の子の目が元に戻って意識回復。
院長「熱性けいれんですね」
院長の指示でまた看護師が隣接する薬局に座薬を取りに走っていった。
男の子は何ごとも無かったかのように元通り(もともとグッタリしていた)。


診察イスでけいけいとわたし、抱きあったまま口あんぐり状態で見守っていたが、その後診察の続きをして診察室を出た。
待合室ではけいれんを起こした男の子が出てきたのかと思って、全員がけいけい母子を見た(こわかった)。


熱性けいれんは、熱の上がり際になることが多いらしい。
ゆすったり、舌を噛まないよう口に何かを入れては絶対いけないのだそうだ。
治まるまで見ているしか無いらしいけど、実際家でこんな事態に陥ったら間違いなくパニックになるだろう。
町の耳鼻科で目にする光景では無いよな。
ああビックリした。


けいけいは一日じゅう乳にかじりついている。
絹ごし豆腐をすりつぶして、冷たいカボチャスープを作ったら、夜になって少量食べた。